和音のトリック
- 2018.05.18
- Qactus
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これは、昨日Twitterで発信した内容
指一本縛りライブを知って面白がる人とネガティブに思う人がいる。安易なものを想像した人、これは和声のロジックを示すデモンストレーションだよ。指一本なのにコードチェンジ感があり、目を閉じたら気づかない。押弦が減った程度でギターは簡単にはならないよね。鉄と木を生き物に変えるんだから。
— きりばやしひろき (@hiroki_kiri) 2018年5月16日
ちなみにその前にTweetしたのがこれ
土曜日のTokyo Hand Craft Guitar Fes 2018での指1本しばりのライブの件で、「歌うの?」と聞かれたんですが、すべてソロギターになります。何やるか誰も知らないのでしょうがないけど。前人未到の奏法を含む5曲をサッと書き下ろしました。喋りが長いと曲が減るので要注意。https://t.co/hRX4NtivcT
— きりばやしひろき (@hiroki_kiri) 2018年5月16日
残念なことに、「指一本でギター」みたいなことを発信すると、必ずネガティブなことを言う人が出ます。
先入観、というやつです。
実は僕もそうなんですが、ネットや書籍などで「5分で簡単に弾ける○○」みたいなのを見ると、イラッとします。
それは「無垢なビギナーに、安易な方法で手っ取り早く真似事を体験させ、その後の責任を取らない」という先入観があるから。
でも、イラッとしながらちゃんと調べます。なぜなら、それは先入観にすぎないから。
「もしかしたらこの先入観を越えた、とんでもなく素晴らしい救世主かも知れない」という可能性をどこかで期待しているから。
で、結局それらが先入観を越えたものだったのかどうかは、このblogに綴ってあるので読んでみてね↓
Voice of the developer-Qactus開発者サイドの声-
「指一本でギターが弾ける」の常識と、Qactusの非常識
http://qactus.jp/blog/archives/1195
…そんな背景もあって、「指一本でギター」みたいなことを誰かが発信すると、ネガティブなことを言う人が出てくるんだろうと思います。
そういう人こそ来場しないとは思いますが、「面白そう」と思ってご来場くださるみなさんには、今回の指一本縛りライブで注意して聴いて欲しいポイントがあります。
音程の異なる最低3つ程度の単音の連なったものをコード(=和音)といいますが、今回、押弦のために弦に直接触れるのは人差し指だけ。
仮にオープンチューニングで同じように指一本で演奏しても、セーハしない限り、基本的にコードチェンジは起こり得ない訳です。
それを、レギュラーチューニング+Qactus+指一本(=1カ所ずつの押弦)でやってみせますよ、と言っているのが、つまり今回のライブです。
目を閉じて聴くと普通にソロギター曲として楽曲が進行していて、指一本で演奏しているとは感じさせない、というところにまでいかないと、ライブなんて成立しません。
「指一本縛りライブ」と聞いて、「指一本で簡単にギター演奏できるよという幼稚園のお遊戯会みたいなライブなんだろうな」って先入観を持った人には、是非このライブを“目を閉じて”聴いてみて欲しいなと思います。
既にギターが弾ける人にとって、普段通りに自由に5本の指を使えないという状況はむしろ過酷で、油断すると勝手に他の指が出てしまいます。
要するに、指一本縛りでライブを成立させるというのは、普通に弾くよりも遥かに難しいんですよ。
なぜ指一本でソロギターのライブが成立するのか、なぜ指一本でコードチェンジが起こるのか、なぜ指一本でビギナーの未来を救えるのか。
そういった辺りも、この現場ですべて見えてくると思うので、先入観が晴れない人たちは是非それを、ご自身の目と耳で確かめに来てくださいね。
今回の聞きどころのひとつは和音のトリックです。これがどう凄くて、どういうふうにビギナーを救う力に利用したのかを理解するにはスキル(=音楽の知識と経験)が必要です。
でも、少なくともギターを演ったことのある人ならきっと何となくピンと来るものがあると思うので大丈夫。お時間が許せば、開発者blogで知識を得ることも助けになるので予習しといてね。
もちろんギターに無縁だという人でも楽しめるように工夫するので心配なく。というかそのような人たちのために15時からのワークショップがあるので、こちらもチェックしてみてね。
先日のblogにも書いた通り、自分の宣伝とかあまりやりたくないんですが、関わっている沢山の人々の期待を背負っている手前、伝えるべきことをきちんと伝えました。
先入観でQactusを良く思わない人たちにこそ、このblogが届くといいんだけど…。
もしそんな人を見かけたら、こっそり教えてあげてください。まあ、そういう人はたぶんそれでも読まないんだろうけど。
でも、一人でも多くの人に少しでも「どうしてQactusが生まれたのか」、そして「どうしてこんなに必死でギター挫折者、楽器挫折者を救う活動をしているのか」というその想いや根底にあるものが、届いてくれるといいなと願っています。
『Trial-16(トライアル16)でギターを始めるメリット』
http://qactus.jp/blog/archives/887
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