矢面に立ち

NO IMAGE

我々は被害者だと思っていたんですが
いや、実際にも確かにそうなんですが

世間はそうではなかったということに
間もなく気づかされることになりました

「信頼してきたバンドなのに裏切られた」
「身内からの不祥事は身内が責任を取れ」

いえ、もちろん連帯責任として我々には
彼に代わって山ほどのやるべき尻拭いを

する責任が生じてしまったのは知ってます

しかしそれは連帯責任という事情として
裏切られた仲間は大変だよね…という

つまり我々の置かれた状況を知りつつ
矢面に立っていくものだと思ってました

しかし実際は「知ってたんだろ」とか
「お前らも一緒にやってたんだろ」とか

つまりそれが世間というやつでした
もちろん味方も大勢いて助けられました

裏切られた仲間のために毎日頭を下げ
励まされ、罵られ、励まされ、罵られ…

当然アルバムは発売中止、CMは降板
レギュラー番組も一部を残して打ち切り

全国ツアーは一本も消化せずキャンセル
そしてバンドは無期限活動停止へ…

それでも仲間のために毎日頭を下げ
励まされ、罵られ、励まされ、罵られ…

それが我々にできる唯一のことでした

どん底って、底じゃないと思いました

最新の投稿を
プッシュ通知で受け取る