プラハ

チェコのビールが特別に美味しく感じたのは
決して味覚だけの事情ではないと思うのです

ベルリンからプラハへ続く鉄道のその時間に
いい曲が書けてしまったせいかもしれない

あんなにゆるやかに流れる鉄道は初めてです
いい仕事をしたらやっぱり何でも美味しくなる

ドラッグの力でいい作品を書くとか寝ぼけた
ことを抜かす奴らを時々見かけたりしますが

森羅万象を感じるセンスをクスリに頼るとか
スランプだからクスリで何とかしようとか

メジャーシーンで活動することを許された
我々のような立場でそんな発想をするのは

それは仲間への裏切りだけではないよね
プロも欲しい薬も欲しい、はプロじゃないよ

歴史の重み、命の重み、ただ味わうのみ